モテ期到来!?!憧れ上司とイジワル同期に迫られてます
自分で言っといて、なんだか胸がモヤモヤとする。

秘書なんだから毎日一緒にはいられる。

だけど仕事だから一緒にいるだけ。


「悠菜は彼氏いないの?」

「いない。」

「ふーん。」


興味ないなら聞くな。


「剛はモテモテでしょ。彼女は作らないの?」

「好きな女はいるから。」

「ええええー、誰?私の知ってる人?」


叫び声が部屋に響き、顔を顰められた。

興味津々に見つめる。


「誰?」

「教えない。悠菜は好きな人いないのか?」

「うーん、教えない。」


ニヤリとして答えてやった。

剛、好きな人いるのかー。

誰だろ?

コーヒーカップを口に付けたまま考える。

視線が突き刺さっているのに気付き、視線だけを剛に向けた。

目と目が合う。


「お前って綺麗なんだな。」

「はあ?」


あまりに突拍子ない言葉に固まる。

剛の口から褒め言葉?

嘘?


「お前って素も美人だな。」

「…………大丈夫?」


思わず言葉が漏れてしまった。
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