モテ期到来!?!憧れ上司とイジワル同期に迫られてます
意味不明なイジワルな言葉。

剛は何が言いたい?

私と取締役は秘書と上司って関係だ。


『行くなよ』


剛?

嫉妬?


「絶対にない。」


つい口から漏れた。

マンションの部屋に到着した私はベッドに寝転んだ。

まさか剛の部屋に泊まる羽目になるなんて……思いもよらなかった。

目を閉じて大きく深呼吸する。

昨日の取締役も今日の剛も……いつもとは違い変だった。


『悠菜、今度は2人で』


取締役からの誘いなんて初めてだ。


『兄貴とは付き合えない』


「ふふっ、ないね。取締役の彼女なんて。」


思わず笑いが漏れていた。

ずっと憧れていた取締役と付き合えれば嬉しいよ。

でも女子社員の反応が怖すぎる気もする。

秘書だから一緒にいても目立たなくなってきたが、彼女となれば…………。


「ないか。」


剛が変な事を言い出すから妄想が凄くなってしまった。

ベッドから起き上がり、シャワーを浴びたくなった私は服を脱ごうとした。
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