モテ期到来!?!憧れ上司とイジワル同期に迫られてます
「高井戸専務とは本当にランチしただけ。そんな話は一切してない。」

「ふーん。」

「終わり?急いでるから行くよ?」


立ち上がれば、またしても腕を掴まれた。

座る剛に視線を向ければ目が合う。


「剛?」

「俺の部屋で一緒に寝た仲だって忘れるなよ。」

「…………。」

「泥酔してたお前は記憶すらないだろう?俺と何かあったかもしれない。」

「剛はそんな奴じゃないでしょ?行くね。」


腕を振り払い、今度こそ秘書課へと向かった。

コーヒーを淹れて、資料も持って行かなくてはならない。

それにしても剛はどうしたんだ?

いつもとは何か違っていた。

高井戸専務とランチに行ったのを怒ってる?


「それはないか。」


剛が怒る理由もない。

それに念を押してくる剛の言動も謎だ。


『俺の部屋で一緒に寝た仲』


確かに泥酔してしまった私の失態だが、私も剛もただの同期って関係だ。

一度泊まったぐらいで何で?

謎すぎる。
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