モテ期到来!?!憧れ上司とイジワル同期に迫られてます
「考えてくれた?」

「?」


何を?

仁に首を傾げて見せた。


「俺と付き合ってくれる?」

「えっと……もう少し考えさせて下さい。」

「俺の何がダメなの?」


ダメ…………ではない。

逆に完璧過ぎて困っている。


「女子社員?」

「…………はい。」


素直に答えるしかないだろう。

仁も理由は知りたいに違いない。


「仁さんはモテ過ぎるから。それに上司と秘書だから。」

「秘書だと問題ある?」

「ありますよ。」


仁は納得してないようだ。


「秘書が直属の上司と付き合えば、絶対に噂になるし、女子社員からなんて言われるか分からないです。」

「好きになったのが秘書ってだけで問題はないと思うが?」

「それに…………私と仁さんでは釣り合ってないから。」


『釣り合わない』

誰もが思う事だろう。

仁のような家柄の人とは釣り合ってない。

私はごく普通の女性だから。
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