ストロベリームーン
カエルのポーズだ。
恥ずかしい。
あそこに熱いもったりと重いものが塗られる。
熱っとならないぎりぎりの温度だ。
璃々子の指がそこをぐいぐい押したかと思うと、衝撃が走った。
火で炙られたムチで打たれたような一瞬の衝撃が通り過ぎると、毛穴の1つ1つが燻るように熱を持ち疼く。
痛い。
そう叫ぶ間もない程の素早さだ。
呼吸が止まる。
やっと息ができるようになったかと思うと、別の場所にまた熱いワックスが塗られる。
指がぐいぐいくる。
ムチで打たれる。
その繰り返した。
何度目かのそれは、世那の真ん中、1番敏感な小さな突起の周りだった。
こんなところにあんな強い衝撃を与えられて死んでしまわないだろうかと不安になる。
そしてそれは来た。
熱いワックスが乗せられ、ぐいぐい押される。
来るぞ、来るぞ、来るぞ、来るぞ。キターーーー!
ベリッ。
痛っーーーーーーー。
100本のムチを束にしたような衝撃だった。
気絶するのではないかと思ったがしなかった。
だから女は子どもが産めるのか。
「さ、これで峠は過ぎた。後はそんなにもう痛くないから」
マスクの下で璃々子は言った。
本当だった。
痛いのは痛かったが、真ん中の凄まじい衝撃に比べれば楽勝だった。
お尻の穴の周りをするのにうつ伏せになると、お尻にびっしょりと汗をかいていた。
「はい終了、あっという間だったでしょ」
時間の感覚が失われるような体験だったのでそれが短いのか長いのか分からないが、とにかく終わった。
まだ火照る自分のあそこを恐る恐る見た。
ツルツルというより毛をむしられたニワトリのような肌になっている。
「子どもみたい」
小学生の自分に戻ったみたいだった。
割れ目がはっきりと見える。