最後の夏、君の太陽に。
それから、俺達は良く話すようになった。

部活が終わって家に帰り、俺は倉田さんと電話で話しているところだ。

「倉田さん、明日の時間割って変更ないよね?」

「あったんじゃないかな。確か、現代文が漢文に変更とか」

「えっ!マジで?宿題やってねえし!」

「じゃ、早くやらないとね」

「ああ。ありがとう。じゃあね」

「うん、じゃあね」

スマホの画面をタップすると、俺は何とも言えない満足感に満たされた。

そんな自分を奮い立たせて、勉強机へ向かい宿題を始めた。
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