その瞳は、嘘をつけない。
「青木が結婚するそうだ。」
秀くんが珍しく仕事中に家に立ち寄ってくれた。
現場から署に戻る途中みたいなんだけど、通り道だったからと言って。
そして聞かされた大ニュース。
「え!結婚するって、南さんとだよね!?
すごーい。」
「式は親族だけでするそうだが、友人を集めたパーティーを開くから、実加を連れてぜひ来てほしいと言っていたよ。」
「わーぁ。素敵!!」
おめでたいな。
素敵だなって思うのに、なぜかそれと同時に沸いてくる敗北感。
人の幸せもお祝いしてあげられない程、私は心が狭いんだろうか。
「大丈夫か、お前?」
「え?」
「いや、結婚に対して、トラウマがありそうだから。」
「そんなんじゃないよ。
ただ・・・あの合コンで知り合って、まだ1年経ってないのに結婚まで決めちゃうなんて、すごいなぁって、思っただけで・・・・。」
さりげなく見えるように言ってみる。
私たちは最近、上手くいってないのにね。
なんて、言えるわけない。
秀くんが珍しく仕事中に家に立ち寄ってくれた。
現場から署に戻る途中みたいなんだけど、通り道だったからと言って。
そして聞かされた大ニュース。
「え!結婚するって、南さんとだよね!?
すごーい。」
「式は親族だけでするそうだが、友人を集めたパーティーを開くから、実加を連れてぜひ来てほしいと言っていたよ。」
「わーぁ。素敵!!」
おめでたいな。
素敵だなって思うのに、なぜかそれと同時に沸いてくる敗北感。
人の幸せもお祝いしてあげられない程、私は心が狭いんだろうか。
「大丈夫か、お前?」
「え?」
「いや、結婚に対して、トラウマがありそうだから。」
「そんなんじゃないよ。
ただ・・・あの合コンで知り合って、まだ1年経ってないのに結婚まで決めちゃうなんて、すごいなぁって、思っただけで・・・・。」
さりげなく見えるように言ってみる。
私たちは最近、上手くいってないのにね。
なんて、言えるわけない。