その瞳は、嘘をつけない。

混乱がさった後、映見ちゃんに尋問され。
５日前に、秀くんと彼女が一緒にいるとことを見かけたと話した。

「もー！！なんでその時に言ってくれなかったの！？」

映見ちゃんは本当に心配してくれた。
夜も、一人で過ごすの大丈夫？泊りに行こうか？と言ってくれていたけど、丁重に断った。
閉店後のささやかパーティー、やるの忘れてたなって思い出したのは、家に帰りついてからだった。

世の中、つらいこと、悲しいことは
もっともっとたくさんあるんだって。

住む家があって、食べるのにも困らない私は幸せなんだよって。

必死で自分に言い聞かせた。

そうやって、自分を保っていた。