その瞳は、嘘をつけない。
すぐに追い返すべきだとわかっている。
クリスマスなんだから、あの人と過ごせば良いのにって。
でも、冷えているであろう体を温めてもらってからでもいいんじゃないかと、中に通す。
なんだかんだ、放ってはおけない。

きっと、あり得ないけど、万が一耕平がこうやって現れたとしても同じことをしてしまうんだろうな。

ネギと生姜と豆腐で、ささっとスープを作る。
秀くんはソファーにいたけど、私が作っている最中ずっと視線を感じていて、ちょっと落ち着かない。

「はい、どうぞ。」
「いただきます。」
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