その瞳は、嘘をつけない。
その後、電話をくれた映見ちゃんと家を出るギリギリまで電話して、慌てて出勤した。
映見ちゃんは電話中ずっとハイテンションで、私たちのことを心から喜んでくれていた。

たった1日の違いなのに、クリスマスを過ぎると一気に年末モード。
仕事納めまでのあと数日、オフィス街は忙しない。

「小山内さーん、昨日の休みありがとうございました！」

お店に入るとすぐに馬場くんが近寄ってきた。

「どういたしまして。パーティー楽しめた？」
「おかげさまで！」
そう言って、Vサインを出した馬場くん。
きっと、いい出会いがあったのかな。

「昨日の代わりに、俺29日出勤しますよ。小山内さんは休んでください。」
「ありがとう。早番だからよろしくね！」
「りょーかいっす。」

29日、お店も年内最終営業日。
お休みを代わってもらったので、私の年内出勤は28日。

秀くんのご実家に伺う準備ができる。
さすがに今回は手ぶらで行くわけにはいかない。
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