その瞳は、嘘をつけない。

「おはようございまーす。」

月曜日。
休み明けの今日は、遅番出勤。
閉店後の事務作業含めて２１時までの勤務なので、１２時出勤。
店内は、おはようございます、なんて呑気な雰囲気ではなく、
ランチ時間と重なり、忙しさーのピークへ、向かいつつバタバタとしている。

「小山内さん、テーブル片づけてきてくれる！？」
「はいっ。」

店長から支持を受けて、お客さんが帰った後のテーブルの片付けに。
お皿やカップ、グラスをトレイに載せて厨房へ。
重たいトレイを片手に、店内を動くお客様の邪魔にならないように動くのはそこそこ神経を使うので、
余計なことを考えずに没頭できることは、
今の私にはとてもありがたい。

そうでもない限り、また、
一ノ瀬さんのことを考えてしまうから。