その瞳は、嘘をつけない。
「私のこと、いつ好きになったの?」
付き合い初めて数年経ってから、初々しさなんてすっかりどこかに置き忘れてきたかのような時に、耕平に尋ねてみたことがある。
「さぁ・・・いつだったかな。
でもさ、同じクラスになったときの自己紹介で、本が好きって実加が言ったろ。その時から、ちょっと気になってた。」
同じタイミングだったんだなぁ、って嬉しかった。
なかなか進展しないように見えた私達の関係は、
耕平が、おすすめだよ、と貸してくれた一冊の本から大進展。
感想を伝えたり、私も耕平が好きそうな本を選んで読み、気にいったら耕平にも勧める、なんてじれったいことまでして。
教室内で話すことも増えるうちに、あの二人付き合ってるの?と噂になり始めてて。
放課後、校庭の隅に呼び出されて「付き合って欲しい」と言われた時にはすでに、お互いに両思いだと確信できるまでになっていた。
お互いに、異性と付き合うなんて初めてで
どうして良いのかわからない面も多々あったけど、
2人の真面目さと誠実さで
ゆっくりと、でも確実に、関係を育んでいった。
このまま、ずっと一緒にいるんだと
信じて疑わなかった。
付き合い初めて数年経ってから、初々しさなんてすっかりどこかに置き忘れてきたかのような時に、耕平に尋ねてみたことがある。
「さぁ・・・いつだったかな。
でもさ、同じクラスになったときの自己紹介で、本が好きって実加が言ったろ。その時から、ちょっと気になってた。」
同じタイミングだったんだなぁ、って嬉しかった。
なかなか進展しないように見えた私達の関係は、
耕平が、おすすめだよ、と貸してくれた一冊の本から大進展。
感想を伝えたり、私も耕平が好きそうな本を選んで読み、気にいったら耕平にも勧める、なんてじれったいことまでして。
教室内で話すことも増えるうちに、あの二人付き合ってるの?と噂になり始めてて。
放課後、校庭の隅に呼び出されて「付き合って欲しい」と言われた時にはすでに、お互いに両思いだと確信できるまでになっていた。
お互いに、異性と付き合うなんて初めてで
どうして良いのかわからない面も多々あったけど、
2人の真面目さと誠実さで
ゆっくりと、でも確実に、関係を育んでいった。
このまま、ずっと一緒にいるんだと
信じて疑わなかった。