その瞳は、嘘をつけない。
乾杯してしばらくすると料理も運ばれてきて。
みんなで近況報告しあったり、今日来れなかったクラスメイトの話題になったり。
みんな就職してて、それなりに責任のある立場にある人もいたりして。
すごく、感じるなーなんてしんみりしてたら。

「そういえば小山内、耕平と別れちゃったんだってなー!」
三上くんの、直球発言。
それまでの盛り上がりが嘘のように、しーんとして、みんなの驚いたような視線が私に集まる。
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