もう一度、愛してくれないか

そのあと、おれから代わった紗香に、伊東が会社であったことを「正しく」説明して謝罪した。

紗香は決して怒ることはなかった。

会社のみんなから『三十代後半にしか見えない』と言われていたというところで、大いに照れながらも大いに喜んでいた。

伊東は仕事がデキるだけあって、ミスったときのフォローも上手(うま)かった。

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