もう一度、愛してくれないか
今夜、二人目の子を望んでいたとき以来、紗香の胎内に精を放った。
満ち足りた寝顔の紗香のくちびるに、ちゅっ、とキスをする。
……あぁ、なんてかわいい。
「初めて」だったときには、痛がって痛がって、かわいそうでどうしようか、途方に暮れたものだったが、よくぞここまでおれ好みのカラダになってくれた。
……これで、「言いたいこと」もなくなっただろう。
おれが、呑んでいるときにはできない「話」とやらも。
……きっと、する必要がないに違いない。