もう一度、愛してくれないか
バスルームから戻ってくると、紗香がリモコンと格闘していた。
ものすごくあわてた様子で、「違うの……違うの……」と、ごにょごにょ何やらつぶやいている。
ふとテレビを観ると、巨大な画面に男女が真っ裸でまぐわう姿が大きく映し出されていた。スピーカーからは女の喘ぎ声が絶え間なく流れてくる。
「テ…テレビを観ようと思っただけなのっ!」
今にも泣きそうな顔で、紗香は叫んだ。
……もう、だめだ……かわいすぎる。
おれは紗香を抱きしめて、巨大なベッドに押し倒した。
心に込み上げてくるものを押さえ切れず、おれは彼女のくちびるへ、自分のくちびるを荒々しく押しつけた。