卒業



翌朝、目覚めると体がダルかった。頭もぼぉっとして頭痛もした。





私は重い体を引きずるようにして、戸棚から体温計を取り出し、ソファーに腰掛け熱を測ってみた。




…………38.5℃




嘘でしょ……






きっと昨夜、布団に入らず、ソファーで寝たのがいけなかった。





バカだ……
情けない……






もう体を動かすこともキツイ。






私は会社に休みの連絡を入れるため、無理矢理、痛む体を動かし、携帯を手に取った。





あっ……





そっか、電源切ったままだった……






昨夜の出来事が痛む頭の中で、フラッシュバックした。




鈍い痛みが頭を突き抜ける。
私は強く目を閉じた。





ドクンドクンと頭で脈が波打つたび、頭が割れるような痛みが襲ってくる。






それでも会社に連絡を入れるため、ゆっくりと携帯の電源を入れた。






携帯が立ち上がった。








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