卒業
私は床に座り、ベッドにもたれ掛かかった。
そして、また昨夜の事を思い出した……
一気に色んなことが起きすぎて、本当に今でも信じられない。
でも、それは夢じゃなかったって教えてくれる人が今、目の前にいる…………。
私の目の前には、ベッドですやすや寝むる瀬野尾くん。
なんて可愛い顔してるんだろう………
赤ちゃんみたい………笑
瀬野尾くんの寝顔をみるのはこれが初めて……
どうして人は寝ているとき、こんなに無防備なのだろう。
こんな姿を見たら守ってあげたくなる……
私が、ずっとずっと……
それにしても瀬野尾くんの口……
少し半開きにして…………
私はイタズラ心で、瀬野尾くんの半開きの口に、そっと自分の指を近づけた。
………入るかな?
私の指がもうすぐ、瀬野尾くんの口に入るか入らないかという時。