卒業






気が付いたときには、私はベッドに仰向けになっていた。そして、目の前には瀬野尾くんの綺麗な顔があった。





瀬野尾くんは私の上に馬乗りになっている。

私は息を呑んで瀬野尾くんを見上げる。





私たちは目が合うと、どちらもそらせなくなった。





瀬野尾くんの神秘的な瞳に吸い込まれていく…………







瀬野尾くんが優しい声でささやいた……







『…………大好きだよ』




………………





大好きな人がこんなに近くにいること。
大好きな人が私を見てくれること。
大好きな人に『大好きだよ』と言われること。






幸せすぎて心臓が痛い…………




息をのんだまま黙っている私を見た瀬野尾くんは、首を少しだけ傾けて、またささやく……




『お返事は……?』




………………





「……私も大好き……」





そういうと、瀬野尾くんはふわりと、とても優しく微笑んだ。




そして、瀬野尾くんはかすれた甘い声で私に問いかけた…………









『ずっと………こうしたかった……………。』













そして、瀬野尾くんの綺麗な顔がゆっくりと、私の上に舞い降りてきた……













END






< 87 / 87 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

君の声
そは/著

総文字数/14,375

恋愛(純愛)28ページ

表紙を見る
君じゃなきゃ
そは/著

総文字数/17,603

恋愛(純愛)25ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop