【完】名のないレター
まさか、那月?
でも、分からない。
手紙に書かれていたのは、茶髪の男の子。那月は昔から黒髪、違う人かもしれない。
私はベットで横になりながら、手紙をパラッと開いた。
君がすきです。
優しくて、可愛い君はいつも一生懸命に頑張っています。
でも君は頑張りすぎるから、心配になる時もあります。
だから君がひとりで頑張ってしまあわないように俺が側で守ります。
これが、那月! いや、ないない。
私は手紙で顔を隠して、自分のことを好きと言ってくれる人がいるなんて思いもしなかった。
左手を胸にあててみると、ドキドキという鼓動が鳴り響いていた。これが、恋なのかな。