【完】名のないレター

「…あ、そう。ならいいけど」

「那月今日、どうしたの」

「なんで?」

「…私から見たら、今日の那月は変だよ」

 そう言って私は満面の笑みで那月に声を発した。

「…あー、そうか。俺、今日おかしいかもな。俺、じゃあ俺行くわ」

 那月は右手で顔を隠して、私に言って去った。

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