【完】名のないレター

俺は予想だにもしない真奈の返答に驚いて、立ち上がり部屋を出た。

…真奈、お前は誰を思って、話しかけているんだ。

…俺は真奈が好きな人が出来たと思った途端、気持ちが落ち着かない。

まさか、真奈に好きな人がいたなんて思いもしなかったから。

俺は真奈の部屋のドアに寄りかかって、座り込みながら数分間足音を立てずに、白い壁紙を眺めていた。
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