【完】名のないレター


ザワザワと同級生達が楽しくおしゃべりをしている中、那月の顔が私の脳裏に浮かぶ。

 なんで……那月は家が近くて幼い頃から隣にいた。

ただの幼馴染。

 でも、那月の顔はどこなくあの茶髪の男の子に似ている。

 私もどうかしたのかな。

呆然と廊下で立っていた私は、自分の教室に入った。
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