【完】名のないレター


俺は昔書いた手紙の時も、飛行機雲が一直線に連なっていた。

 真奈に伝える勇気がなかった俺は悶々と考え込んでいた。

 その時、日中だというのにカーテンを閉めていた。でも、何故かカーテンを開けて空を見上げた。

 俺は真奈に伝えろと言われている気がして、俺はすぐ自分の机に戻り、手紙を書いたのだ。

 あの時と同じ景色。

でも、あの時とは違う。
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