御曹司の愛され若奥様~24時間甘やかされてます~
「隠しちゃうの?」

「〜〜っ、意地悪!」

キッと睨み付けながらそう言うと、彼は当然怯む様子もなく、あははと楽しそうに笑う。


腹が立つのに、私はやっぱりこの笑顔が好きだ。
というより、もうどうしようもないくらいに……彼のことが好き。


「さ、一緒に寝よう」

私の頭を撫でてから、私に毛布を掛け直してくれる彼。
そうか。今まで寝室は別だったけれど、今日からはこの部屋で、このベッドで、一緒に眠れるんだね。


「お休み。陽平くん」

「うん。お休み、日和」

近距離で見つめ合ってから、一度触れるだけのキスをする。

素敵な夢を、一緒に見られますように。

今日だけではなく、これからもずっとーー……。
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