サ・ン・カ・ク・カ・ン・ケ・イ【短編】
そして、あたしを横目で流して自分の席に行った。



「あいつ、瑞乃と挨拶しねえのか?なんかあった?」



和葉が心配そうに聞いてくる。



「なにもないよ?いつも通りだよ。」



「そうか?ま、なんかあったら話せよ。」



「うん。」



風原は、あたしの彼氏だ。



でも、今みたいにずっと話していない。



喧嘩したかなと思ったけど、あたし達は喧嘩するほど話していなかった。



あたしは話したい。



でも、勇気がないんだ。



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