サ・ン・カ・ク・カ・ン・ケ・イ【短編】
「ハーイ。っえ・・・?」



外を写すカメラには、風原がいた。



「ちょっと出てきて。」



そう言われた。



久しぶりに、本当に久しぶりにあたしにかけられた言葉。



嬉しくて涙が出そうだった。



ガチャ



ドアを開けると、風原と、和葉がいた。



「どうしたの?」



少し緊張しながら聞く。



「あのさ・・・、俺ら付き合ってるのに全然話さねぇじゃん。お前からも話しかけてくんねぇし。俺はお前のことが好きだけど、全然話さねぇし、だから、別れようぜ。」



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