一匹狼娘と一軍



その光景を見ていたあいつが
『ふーん、お前助けられんのこいつのこと』
じゃあ、やってみなよ
そう言った次の瞬間、あいつの拳が
男の子目掛けて勢いよく振り落とされる。



ーーパシッ!!!!!


【...っえ。…嘘でしょ】
周りがざわつく。そんなこと分かってた。


「...それだけ?遅いよ」
そう言って私はあいつの振り落とした拳を受け止めた。



< 32 / 36 >

この作品をシェア

pagetop