一匹狼娘と一軍

3.



教室を出た瞬間、うるさくなったのが分かった。
気にせずにどこかでサボってしまおうか。
そう思い、ふと浮かんだのが別の高校でも
よくサボりに使っていた屋上だった。

階段を駆け上がり鍵が掛かっていない事を確認し、ギィィと音がなる扉を開けた。

「はぁ...やっぱり誰もいなくて1人になれる場所だ...」
自然と心が和らぐ。
ここの校舎は無駄に綺麗だから寝転がり空を見る。

「いいな、私も空になって誰とも関わらずに生きてきたい」



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