【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
隣で歩いてるのに、蘭君との距離が遠く感じてしまう。
伸ばせば触れることができる手。
少女漫画でよく見る、求めあっていても変に緊張して、手を繋げない2人。
恋人でもないのに、漫画に描かれている男女は
確かにお互いの手を求め合いながら、隣を歩くんだ。
でも
現実は私の一方通行。
私がいくら蘭君の手を求めていても。
蘭君そのものを求めていても。
手に入れることなんて絶対にできない。
彼はそれだけ、遠い存在なんだ。