【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
照れと緊張が混じった、変な空気になった。
歩きながら食べるチョコアイスは、夏の暑さにやられて溶け始め。
それでも...溶けるのなんて気にしないで、蘭君を見つめながら食べた。
「...なんだ?」
見つめてたのがバレて、ーーーバチッと目が合った時には、すぐに逸らしてしまうのが乙女の恥じらい。
駄目だ...なんか、なんか、ムズムズする。
ただでさえ蘭君とこうやって話せるだけでも嬉しいのに。
蘭君が優しいと、余計嬉しい...でもやっぱ気味が悪い...
そう、色々考えちゃうくらい乙女心は複雑なんだよ。
まあ鈍感な蘭君はアイスあげるぐらい、別になんとも思っちゃういないんだろうけど...。