【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
「いっ...いきなりなにするんですか!!」
「抱き心地は、普通」
「...はい?」
「可愛いけど、少し子供っぽいし。
男性経験はなさそうだけど実は...?」
「...あの?」
「ねえ、きみ!
もしかして君の体って最高にーーーぐえっ!!!!」
今度は手加減なしにグーパンチしてみました。
なんで初対面の人にセクハラされなきゃいけないのよ!!!!
「今のはお前が悪いぞ、未知」
呆れてタバコを吸い始める蘭君は、言葉と一緒に白い煙を吐き出していた。
「だ...だってよお、蘭が珍しく女を庇うんだもん。
しかもこんな普通な子を。
だからちょっと気になってよ...」
「...別に」
「ほら!お前に群がる女とは少しタイプが違うし...もしかして体の相性がバッチリだったのかなーと...ぐえっ!!!!」
全然懲りてないチャラ男は、今度こそ蘭君の長い脚でノックアウト。
変な人...
なんでこんな下品な人と蘭君が知り合いなの?