【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。





*



「ああ、あいつは橋川未知(はしかわ・みち)。
紫蓮想の幹部の1人だ。
女好きだが悪い奴じゃない、別名”歩く下品”だ」


「へ...へぇ...」



場面変わって、私は蘭君と2人ですぐ近くにあったファミリーレストランに来ている。


さっきまでチャラ男...未知さんも一緒だったんだけど。

女の子とデートの約束をしていたらしく携帯が鳴りっぱなしで、メニューを注文する前にさっさと帰っていった。



まあ私的には蘭君と二人っきりになれて、好都合だけど。




「おい」


「どうしたの?」


「トマト食うか?」


「ぶっ!!!!」



蘭君ってば、自分でサラダを注文したくせに
フォークでトマトを突き刺して、私の口元に持ってくる。



なにこれ...

なにこれ!!




これはあの、伝説の『あーん』ってやつじゃないですか!!!!





< 193 / 451 >

この作品をシェア

pagetop