【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
「...あの?誰かいませんか??」
見た目と違って家の中は広い
しかもどれも高そうな置物ばかり。
玄関のすぐ近くに飾ってあった、デタラメだけど味のある絵画に目を奪われながら無意識にリビングまで来ていた。
「...」
やっぱり誰もいない。
だけど、不自然にテーブルに残ってる手もつけられてない料理。
もしかして...なにかあったんじゃ?
ドラマみたいに、どこかの部屋に閉じ込められてるとか。
もしかすると、もしかするかも。
推理小説なんか滅多に読まないのに、好きな刑事ドラマの影響で悪い結末ばかり考えてしまう...。
だっ、大丈夫。
もしいきなり後ろから現れたら、大声出して...
「ーーーーーひい!!!!!!」
突然後ろから、ポンッと誰かに肩を叩かれた。
しかもまだその手は私の肩に乗ったまま。
あっ...私の人生終わった。