【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
それなら俺だって、まだ小5だ。
母さんに甘えたいのに、いつも鈴が母さんを独り占めしてるせいで、なかなか甘えることが出来ない。
くだらない話とか、俺だって本当は母さんと遊んだりしたいのに...
学校から帰ってきたら、母さんの隣をいつも鈴が占領。
血が繋がってるからなんなんだよ。
俺は鈴が嫌いだ。
しかもこいつに悪気がないのがまた腹立つ。
「母さんはそんなに鈴が好きなのかよ」
「自分の子供だもの...もちろん蘭のことも大切よ?」
「どーだか。
本当は鈴の方が好きなんじゃねーの?」
「蘭!!!!」
拗ねて自分の部屋のドアを乱暴に閉める俺、めちゃくちゃかっこ悪い。
母さん...傷ついたかな?
でもしょうがねーじゃん
だって本当に、母さんは鈴のことばっかりだ。
母さんのことは好きだけど
鈴のことばかり構う母さんは嫌い、大っ嫌いだ。