【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。





「蘭!!俺から逃げようとするなんて、お前はいつからそんなに悪い子になったんだ!?」


「ごめっ...っ!」


「無駄だ、俺もお前も1人なんだ。
お前を必要としてる人間なんかこの世にはいない。
お前は一生1人」


「...っ...」


「一人ぼっちなんだよ...蘭」


「ーーーッ」



言いながら俺を殴る父さんに、もはや躊躇(ちゅうちょ)なんてものはないんだろう。



息を吸って吐く、が。
口の中に溜まった血を吐く、に変わっていく。



俺の人生って一体なんなんだろう...



幸せはなぜ保証されない。


生きていくってそんなに大事なことか?


人間ってなんなんだろう。


なんで皆感情を持つんだろう。


世界なんか破滅しろ

皆一斉に消えてなくなればいい。


そして俺も......いなくっちまえばいいんだ。






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