【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
「ねえ彩羽(いろは)、あの人達カッコよくない?」
一体いつまでネオン街を歩いてればいいのか。
心も体もさ迷っていた時だった。
親友の愛原光花(あいはら・みつか)が
路地裏に身を潜めて煙草を吸っている男達を見て心底楽しそうにはしゃいでいる。
光花は学校じゃ、高嶺の花と呼ばれ、女の私から見ても綺麗だ。
金髪にポニーテール。
生まれ持った整った顔は、いつか人を惑わすだろう。
そんな光花が、ただの不良に心を惹かれるなんて。
自分の価値を、分かっていない。
でも私はそんな光花が好き。
だから...