【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。





渡されたカップを受け取る。

ホットミルクの湯気から香る、いい匂い。



突然襲ってくる睡魔にカクンカクン...と、頭を上下に無意識に振っていると。



「最後まで世話が焼ける奴だ...」



優しい声にすべてを預けた。



薄れた意識の中でお姫様抱っこされ、そのままベッドに降ろされた。



深い夢を見た。



私の小指に繋がれている赤い糸が誰かの小指にも繋がれていて。



その人の顔はハッキリとは見えなかったけど...。




期待したのは1つだけ。




相手が蘭君だったらいいな...なんて。





< 34 / 451 >

この作品をシェア

pagetop