【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
渡されたカップを受け取る。
ホットミルクの湯気から香る、いい匂い。
突然襲ってくる睡魔にカクンカクン...と、頭を上下に無意識に振っていると。
「最後まで世話が焼ける奴だ...」
優しい声にすべてを預けた。
薄れた意識の中でお姫様抱っこされ、そのままベッドに降ろされた。
深い夢を見た。
私の小指に繋がれている赤い糸が誰かの小指にも繋がれていて。
その人の顔はハッキリとは見えなかったけど...。
期待したのは1つだけ。
相手が蘭君だったらいいな...なんて。