【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
でも。
「飯、食ってけ。
こうなったら最後まで面倒見てやる」
いつの間にかテーブルの上に用意されている、少しだけ焦げた食パン。
自分のだけじゃなくて、私の分まであった。
嬉しすぎて言葉が喉に引っかかっちゃった。
「...いいの?」
「お前の腹の音で寝れなかったんだ、逆にこれ食って責任とれよ」
「うそー!?お腹そんなに鳴ってたの?」
「...ああ、よだれ垂らすわ、お腹鳴るわ、お前どんだけ色気ねーんだよ...」
「......(恥ずかしすぎて言葉になりません)」
やばい
やばいよ。
絶対変な女だと思われた。
女なんだから、自然にしてたら女らしいとこ...見えるはずなのに。
私ってば、自然にしてても空回り。
絶対蘭君に女として見られてないよ...。