【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
「そっ...そっか、そうだよね!
ごめんね、いきなり」
「いや?別に」
「...」
最近私ばっかり蘭君のこと独占してたから、そろそろ歩夢さん達の元に返さなきゃ...。
忘れてはいないけど、蘭君...暴走族の総長やってるんだっけ?
正直危ないことはやめてほしい。
けど蘭君が1番辛い時、支えてくれたのは紫蓮想の仲間達だから、辞めてなんて口が裂けても言えない。
私には未知の世界だけど
男の世界に女の私が口を出すのもどうかと思うし...。
「また別の日誘えよ」
「...うん」
ポンッと蘭君に肩を叩かれた。
夏休みはまだまだこれから。
今はグッと堪えて、夏休み中は絶対に蘭君とデートしまくるんだ!!!!!!!!
...っと。
意気込んでいた私に襲いかかる悲劇。