【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
不信感を抱きながら、2人の男に連れて来られた場所は、パッとしないカラオケ店。
意外だった。
もっと、下心丸出しの場所に連れてこられると思ったのに。
「彩羽は警戒しすぎだよ。
そろそろこういうの慣れなきゃね。」
ホッと一息つく私に、大人な光花。
光花は本当は遊び回りたいけど、男慣れしていない私に気を使って、私がいる時はなるべく男を呼ばないようにしている。
それに気づいていた。
気づいていたけど、どうしても甘えてしまう。
だからこれを機に、男慣れしようと思う。
いい加減、恋の1つもしてみたいしね。