ヘタレなボクが愛した人

しばらくして、ボクはありさちゃんを家まで送り届け、家に帰った。

「ただいま〜」と言って。

まぁ、誰もいないし、返事はないのはわかりきってるのだけど、癖のように言うのが当たり前になっていて。

ボクは手を洗ってテキトーに夕食を用意して食べた。

今日は1人が寂しいとか言って、優を呼ぶのやめよう!

そう思いながら、テレビをつけた。

そこには偶然にもありさちゃんが出ていた。

トーク番組だ…

ボクはついつい気になって食い入るように見てしまう。

おっ…面白い!

MCの誘いはもちろんのことだが、ありさちゃんは素晴らしい返しを見事にしている。

トーク番組に呼ばれる訳がなんとなくわかったような気がした!

けど…今度ボクたちもこのトーク番組に出してもらうから切り返しとか勉強させてもらわなくちゃ！そう思って集中して見ていた!

そしたらあっという間に時間は経ってしまった。

食事もなんとか終えたボクは片付けながら今日のことを思い返していた。

麗華水族館でのライブはとても思い出に残るものになった。

そして、ある意味印象に残ることになったありさちゃんとのデート。

色々とボクは甘やかされすぎていることに今更気付かされた。

優に甘やかされ、お姉ちゃんや雪弥さんにもお世話になりっぱなし。

ボクってホント、自立出来てないよね。

仕事でも、kやJ、葵がボクをよく言い過ぎるから…ちょっと調子に乗ってる部分もあるな…

気をつけないと!

ボクは気を引き締め、筋トレを始めた。

筋トレを終えると、ランニングするため、外に出た。

夜の風はとても心地よく、いい具合に体を刺激した。

しばらくして、ランニングを終えたボクはそのままジムに向かい、さらなる追い込みをし、体を鍛え抜いた。

メンタルが少し強くなっているのはよくわかる。

追い込めば追い込むほど、スタイリッシュへと体は変貌していく。

それが純粋に嬉しく感じられるようになっていた。

雪弥さんには到底及ばないが、雪弥さんに近づけてると感じれた。

空手の方も順調で、今度昇格試験を受けることになった。

後は、食事…気をつけないといけないのはわかってるんだけど…中々難しい。

きっちり汗を流すこと、2時間、やりきって家に帰った。

そしてシャワーを浴び、ベット直行…。

明日から2、3日休みなのでゆっくり休むことにする。