ヘタレなボクが愛した人
ボクと優は並んで歩きながら家まで帰った。

家に入ると待ち構えていたのは、雪弥さんとお姉ちゃん。

「帰ってくんの、遅いんじゃねぇ？」と睨みを利かしてくる雪弥さん

「ゴメンナサイ!」とボクが勢いよく頭を下げると、

いきなりお姉ちゃんは笑いだした。

「ホント、楽しいわ。からかい甲斐あって」とお姉ちゃんは言った。

「おかえり。初テレビおめでとう」と雪弥さんは笑ってくれた。

「ただいま〜」とボクが言うと、

とりあえず中にと入れられた。そして、ソファーに座らせられたボク。

「で？感想と反省点は？」と雪弥さんは言ってきた。

ハイスペックな何でも出来る雪弥さんは楽器も出来てホントにカッコイイ。

「緊張しすぎて満足のいく演奏ではありませんでした」ボクがそう言うと。

「まぁ、最初は緊張するよね〜けど…毎回そうじゃダメなんだよ？心身ともに鍛え直しだね!」と雪弥さんに言われてしまい、

早速？食事をする前から筋トレをさせられてしまった。

けど…雪弥さんは絶対一緒にしてくれた。

その間にお姉ちゃんがメニューを決め、手際よく料理を作ってくれる。

東条家ではこれが当たり前らしい。

筋トレを終えると、三人で食事をする。

その後、三人でジョギングに外に出た。数十キロを平然と走る2人についていくのがやっとなボク。

「自分のペースでいい」と声をかけてくれるので頑張れた。
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表紙・目次

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