時を超えた王女と戦国武将達 中編
「失礼します。本郷びびです。」

天守の襖の前で一言告げ中へ入った。

「びびか。貴様からここへ来るとは珍しいこともあるものだな。俺の女になりに来たか?」

信長様はニヤっとした。

「違います!今日のことでお聞きしたいことがあるんです。」

「......。」

私の言葉に先程までニヤニヤしていたのも消え片眉をピクッとさせた。

「どうして私に本当のことを教えて下さらなかったんですか?秀吉さんに聞きました、私を助けるために殺したと...。」
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