時を超えた王女と戦国武将達 中編
容赦なく刀を振るう方なのに、命がすごく尊いと言ってるように聞こえる...。

「そのようにお考えならどうして...信長様の何がそうさせているのですか?」

「なぜそのような事を聞く。」

「知りたいからです。あなたのことを。」

「......。」

びびの真剣な眼差しに信長は固まった。

「俺が最初に手を汚したのは十二の頃だ。それは兄からの刺客だった。殺さなければ殺される。だから俺は兄を殺した。」

「自分のお兄さんを!?」
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