時を超えた王女と戦国武将達 中編
びびは深い眠りについた。
バンッバンッ。
今日は両親の演説の日だった。
晴れているのに、私の視界は闇だ。
私の前にはいつも優しく笑顔を向けてくれる姿ではなく、お父様もお母様も胸を撃たれ、全身が赤く染まっていた。
お父様は急所だったらしく即死だった。
が、お母様は少し意識があり、私の手を握りながら最後の力を振り絞って言った。
「ごめんなさい。あなただけを残して。」
「そんな...。お医者様に見てもらえば助かります!お願いそんなこと言わないで...。」
「無理よ。私にはわかるの自分の命の終わりくらい。
だからこそあなたに言わなくてはならない事があるの。もし、私たちを殺した人が何処の誰であろうと決して憎まないで...。私のために怒りで取り込まれないで...。この国を平和にできるのはあなただけなの。」
私の手を握ったお母様は少し力がこもった。
「びび、愛してる。」
力がこもっていた手はスルッと抜け、お母様は目を閉じた。
「いやぁぁぁぁぁぁっ!」
それがお母様の最後の言葉。いえ、最後に交わした約束。
バンッバンッ。
今日は両親の演説の日だった。
晴れているのに、私の視界は闇だ。
私の前にはいつも優しく笑顔を向けてくれる姿ではなく、お父様もお母様も胸を撃たれ、全身が赤く染まっていた。
お父様は急所だったらしく即死だった。
が、お母様は少し意識があり、私の手を握りながら最後の力を振り絞って言った。
「ごめんなさい。あなただけを残して。」
「そんな...。お医者様に見てもらえば助かります!お願いそんなこと言わないで...。」
「無理よ。私にはわかるの自分の命の終わりくらい。
だからこそあなたに言わなくてはならない事があるの。もし、私たちを殺した人が何処の誰であろうと決して憎まないで...。私のために怒りで取り込まれないで...。この国を平和にできるのはあなただけなの。」
私の手を握ったお母様は少し力がこもった。
「びび、愛してる。」
力がこもっていた手はスルッと抜け、お母様は目を閉じた。
「いやぁぁぁぁぁぁっ!」
それがお母様の最後の言葉。いえ、最後に交わした約束。