私の背負う荷物
高校を辞めた私は、
意気込んでいた就職活動をした。
というのは、嘘で
彼氏の家と自分の家を行き来するだけの
ニートになった。
その間お母さんは何も言わず、
良い彼氏が出来たわね
なんて言って
影では泣いていた事すら気づかなかった。
そんな生活をして約2年ぐらいが経った。
17歳の私に、
「なぁ、そろそろお互い就職しね?」
そう彼氏に言われた。
たしかにこのままアルバイト生活していても
先が不安だし、お母さんにも心配を掛けたまま。
「そうだね。ハローワーク行ってみよっか?」
「おう、明日行くぞ」
と、就職活動を始めた。
ハローワークに行くのは初めて。
17歳の私に就ける仕事があるのかさえ
わからなかったが
行ってみなくては始まらない。
「すみません。就職したくてきたのですが…」
「はい、ではこちらで…」
その後自分がやりたい仕事が奇跡的にみつかり応募をして
その日は帰った。
「お母さん…今日ハローワーク行って
今度の月曜日に面接だから。
今までごめんなさい」
「…マキ。よく頑張ったわね
貴女なら大丈夫よ!
受かったらお姉ちゃんと3人で食事にいきましょう」
「ん、ありがとう泣
がんばってくる」
散々ニートの生活をしていた私に
応援してくれる母につくづく良き母に出逢えて良かったと思う。
お姉ちゃんにも、「マキが就職活動とかウケる!がんばってね!応援してるから!」
と、冗談混じりで応援してもらい尚更元気がでた。
彼氏の方は、先に受かってすでに仕事をしていた。
私は後を追うように面接に受かり
正式に社員として働くことが決まった。
「お母さん!受かったよ!」
「マキ!!よくやったじゃない!
さっ美味しいもの食べに行くわよ!」
「やったー!!何食べにいくの?」
「それは、マキが食べたいものに決まってるじゃない!」
「んーじゃあしゃぶしゃぶ食べたい!」
「いいわね!お姉ちゃんにも連絡しておいて!」
私が就職出来たお祝いにしゃぶしゃぶを食べに行った。
本当はお母さんが好きなふぐを食べに行きたかったけど、高いからね…笑
私が仕事して連れて行くからね!