私の背負う荷物
それから、私はユウさんの美容室に
お邪魔しにいった。
「はじめまして!マキちゃん?だよね!」
そう声をかけてきたのは、
30歳?ぐらいのお姉さんだ。
「はじめまして、いつもユウさんにお世話になってます!」
「おじさんは世話焼くのが仕事だからね笑
マキちゃんはネイルに興味あるって言ってたよね?」
「そうなんです!ネイリストとエステティシャンに憧れていて、
資格の必要ない方を今仕事してる感じです。」
「そっかぁ、ネイルもやってみないと
ずっと気になりっぱだもんね!
今日は気楽に色々みていって?
帰り私が髪の毛巻いてあげる!」
「ありがとうございます♪」
その後、ネイリストになるための資格や
教材を見せてもらった
今の仕事より勉強量がすごいなぁ…
私覚えるの早いけど、勉強するのは苦手なんだよね
ネイルの仕事したいけどこれは応えそう…
なんて悶々と考えているときに
「マキちゃんさぁ、ウチで受付やらない?」
「へ??」
「いや、受付やりながらネイルの勉強!
ウチのネイリストに空いてる時間教えてもらってさ!」
「それ、かなり良いです!!
今からネイルの学校通うのかなって考えてたから…」
「そこまで考えてたのか笑
まぁ今正社員で頑張ってるし、辞めたくなったり
ウチで働きたくなったらいつでもおいで♪」
「わぁうれしいです!!
いっぱい考えてきます!」
「焦らなくていいからね♪」
そう、ユウさんに言われた私は
舞い上がった。
まさかBARで出会ったひとと、
お仕事の話に発展するなんて…
私からしたら、初めてのこと
チャンスだって思っちゃうよね!
「マキちゃん?今日も行くよね?」
「あ、行きます…笑」
そういっていつものBARに向かった。
「あらぁ〜?二人一緒にきたのー?」
「今日、ウチに来てもらってたんだ
マキちゃん可愛いからウチのスタッフも気に入ってたよ!」
「ふ〜ん?マキちゃんモテモテだ?」
「仕事として教えてもらっていただけですー!
そんなことより、いつものください!!」
「じゃ一杯目はおじさんのおごりにしよう!
マスターもなんか飲みなよ♪」
「あら、そう?じゃいただくわ♪」
その日は三人で乾杯した。
この時の私はとっても充実した日を送れているって
毎日が幸せに思った