雪と断罪とそして、紅
黒に代えても
最期の瞬間は覚えてねぇ。
政府の飼い犬から切碕サンを守ろうとして、立ち塞がったまでは覚えてる。
でも、その直後に俺の意識は終わった。
……多分、俺は死んだ。
人を大勢殺してきた俺も殺した奴みてぇに呆気なく死んだ。
死んだって感じがしねぇ……。
……なぁ、お前も死ぬとき、こんな感じだったのか?
死んだって感じがしたか?
──黒代。