雪と断罪とそして、紅


「この手紙って結局誰が書いたんだろ……」





私はデスクの引き出しから取り出した手紙片手に、ポツリと呟く。






その手紙は琉ちゃんが出して、義父から貰ったものだ。





でも、合点がいかないことが多い。





だから、思い立って見直してみたけど、結局分からずじまいだ。






「ねぇ、紅斗はどう思う?」




私は隣の席の紅斗に声をかけると、紅斗はあからさまに手紙から顔をそらした。





え、何その反応?





「ちょっと紅斗?」




「な、何?」




何で挙動不審なの?







< 171 / 210 >

この作品をシェア

pagetop